2012.02.15

Robb Report

20120215_01この表紙を見て、また車雑誌の話題か?と思われる方が多いと思いますが、実はアメリカの富裕層(もしくは宝くじの高額当選者を含むその生活に憧れている普通の人など、、)に人気のロブ・リポートと言う月刊誌です。この雑誌は空港の書店の棚で良く見かけるのですが、出張で移動するビジネスマンが商売を決めてコミッションを沢山もらって、こう云うのを買おう!と気合いを入れるように購読しているのかもしれません。

日本でクレジットカード会社から送られてくる情報誌のような位置付けになる編集内容かと思いますが、内容は旅行、グルメ、インテリアから豪華ヨットや高級装飾品までいわゆる”値段を気にする方は買えない”ようなモノばかり特集されております。 広告も主に高級時計などと宝石やジェット機のチャーターなど一般消費者には縁の無い品物ばかり。 しかし、そこがアメリカ市場の懐の深いところでして、単にお金持ちの方の趣味にとどまらず例えば自動車の記事だとちゃんとした自動車ジャーナリストが記事を書いているので、非常に満足できる内容です。

たとえば、この表紙に掲載されているフェラーリ458スパイダーは、日本では車両本体価格3060万円のスーパーカーですが、この手の車を購入する方はマニアの方が多いので、自動車雑誌の記事には精通されているとは思います。 しかし、この雑誌では典型的なこの手の車オーナーのライフスタイル、例えば、車は何台も持っていて週末の晴れた日に乗る特別な車を持っている方がどのように使うか?などチョット違う内容の記事が面白いです。毎日アシ車として使った場合には荷物の収納能力は?とか、 ホリデーに誰かと長距離移動した時の使い勝手は?などの内容は買えなくてもオーナーになった気持ちにさせてくれます。20120215_02写真の新製品紹介のコラムで照会されているのは、限定生産のアストンマーチンや新型のイタリアのバイクメーカー、ドゥカティの最新型のスポーツバイク、あとは Christian Louboutinの室内履きなど。 見開きの反対側のページはビジネス・ジェット機のレンタル広告です。  記事によると車は4000万円、バイクは250万円、特注のスリッパが40万円也、、。 リーマンショック後のアメリカの市場でこんなのが売れるのが不思議です。 同じようにイギリスのファイナンシャル・タイムスと言う経済誌がありますが、定期購読すると毎月に一回位の頻度で高級ブランドなど高価な品物が掲載されている”How to Spend it” と言う別冊が送られてきます。 ”何にお金を使うか”と言うタイトルです。 お金をどんどん稼いで、どんどん使うカルチャーはまだ健在なんですね。

さて、3000万のフェラーリは車庫に入らないとお嘆きの方に朗報。 これで紹介されている同じイタリア製の動く工芸品ドゥカティは如何でしょうか? 1199 Panigale (パニガーレと発音するようです)最上級機種でもフェラーリの10分の1以下のお値段ですよ!  以下のリンク先をご覧ください。

http://sekiguchi-column.blog.ocn.ne.jp/nirindouraku/2011/12/#entry-38917342

 

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