2012.06.12

イギリスのクラシックカー事情

20120612_01これは1966年から69年まで生産されていたイギリスの名車アストンマーティンのDB6という車です。 去年ウイリアム王子が挙式の後にキャサリン妃とバッキンガム宮殿を同種のオープンモデルで新婚旅行に出た事で一躍有名になったモデルでもあります。

イギリス社会ではこう云うクラシックカーをある意味での文化遺産と考えて、この車のように1972年以前に製造されたモデルは自動車税免除の優遇を受けられるなど国を上げて援助しています。 当然45年も前に製造された車ですからオーナーも雨の日や、毎日使う訳では無いので日頃のアシとして使う車では無いとの考えからの政策は懐の深さも感じさせられます。このオーナーの方は70歳ぐらいのジェントルマンでお話を伺うとこの車以外に1929年のモンテカルロラリーに出場したサンビームや、ライリーとか国宝級の車もお持ちだそうです。 イギリス人のマニアの方に”車は何をお持ちですか”と聞くと必ずこの方のようにクラシックカーの名前を出した後にアシ車は2年前のベンツSクラスだよ、、、とかコメントを言われます。 自転車を数台持っている方が少ない日本ではあまり聞かないコメントですね。

日本では旧車といえば、二束三文のスクラップとか思われますが、現在の自動車王国になる過程での名車たちも沢山有ったわけでそういう財産を守っていく必要があるのでは無いでしょうか?

欧米ではこういうクラシックカーが投資の対象になったりしており、この不況の中でも人気車種はオークションで毎年高値を更新する程です。 新車を購入しても数年後には購入価格の半額になる事を考えると自動車道楽の行き着く先かもしれません。 日本でも諸先輩の方が戦前のモデルなどをイギリスやアメリカのオークションなどで購入して日本で維持されているのを見ると「何時かはクラウン」ならぬクラシックを入手したい所です。 強盗、窃盗、骨董と言うぐらい、それなりの勉強をしないとダマされて妙な個体を購入してしまうかもしれませんが、時間があればぜひ研究して見たいです。その頃は自身も骨董になっているかもしれませんが、、、20120612_02このステッカーはイギリスの車検証のようなモノで、自動車税の納税証明にもなりますが、ご覧のとおりポンドマーク(£)の金額の欄に NIL、すなわち”ナシ”と記入されています。 こう云う車の保険代は幾らするのか??などと考えるようでは未だクラシックのオーナーになる身分では無いかと思いますが、、、夢ですね。

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