最高のポルシェは最新のポルシェ
街で見かけたこのポルシェ、チョット見ただけでは良く見かける“ポルシェ・カレラ”にしか見えません。
かなりマニアックな話しで恐縮ですが、これは最新型のカレラSと言うモデルです。 このオーナーの方の趣味の良さと言うんでしょうか、20インチのホイルやセラミックブレーキの黄色いキャリパー、車高の低いスポーツシャシー等など、、 細部までオーダーをされた様子が分かります。
ポルシェと言うメーカーは量産でもかなり少ない台数を生産しているだけに、このように細かなオーナーの注文に答える事ができる訳です。 日本や他のメーカーですと、それこそ“デラックス”とか“何とかエディションとか”メーカー側で装備を選びパッケージして販売されている事が殆どです。 これは量産する事によるコストを下げられるメリットを目指しているのですが、オーナーの方は車体の色ぐらいしか選べない訳です。
当然、オプションのリストとにらめっこして装備品を選んで行くとオプションだけでもとんでもない金額になってしまいます。シートの色や材質、ステッチに使われる糸の色や、シートベルトの色に始まって、内装の皮の色や種類、はたまたダッシュボードの材質などインテリアなども細かくオーダーできますので仕上がった車を見るとオーナーのライフスタイルも見えてきます。 ですからまったく同じ仕様の車にはまずお目にかかる事は無いわけです。 そこらはポルシェを新車で注文したオーナー達の楽しみなんですね。
おそらくこの車の主はアスリート系でお洒落な方。 ジムに通って体を鍛える一方で趣味はドライブだけでなくモータースポーツ一般で大型オートバイも車庫に入っているような方のような、、、
いずれにしても、大人しくて上品なポルシェですが、一旦オーナーがアクセルを踏み込むとエキゾーストから甲高い音を出して走り去って行く後ろ姿しか見えなくなってしまう事でしょう。