2009.11.24

ステルス・ウェルス

20091124ロンドンでも有数の高級ブティックが並ぶボンドストリート。セレブやお金持ちの方の御用達のお店は、つい先日までショーファー(お抱え運転手)の運転するリムジンやフェラーリなど、見ただけでも高そうな車でショッピングに来る方でこの道は賑わってましたが、最近は日本で見たことのないようなミニカーが目立ちます。

オモチャのようですが、これは「G-wi」と呼ばれる電気自動車で、安いモデルでも13,000ポンド、日本円にして200万円もする車です。

今回、サザビーの方と打ち合わせがあったんですが、その方によると最近の富裕層は地味だが、お洒落なモノを購入、もしくはそのフリをするそうです。この車のオーナーたちも実はフェラーリとかベンツとかは自宅のガレージに入っているんですが、環境に優しいし安そうに見える車に乗ることで倹約しているフリをしているわけですね。

先日、アクセンチュア様からいただいた広報誌に「ステルス・ウェルス」という消費行動があると書かれておりましたが、まさにコレですね。消費者はブランド品でも以前に比べ地味なモノを選んでおり、それを入れるショッピングバッグもそれが入っていると分からないような無地のモノを要求するそうです。

お金はたくさんあるけど、周囲に気を使う(?)イギリスの底力を感じさせられます。

そういえばブランド品の入ったショッピングバッグを誇らしげに下げているのは、日本人の観光客や新興国の国の方が多いようにも思えます。アジア・アマチュア選手権で訪れた香港で中国本土から富裕層の方たちが目立ったのは、金持ちである事を隠す必要もないからかもしれません。

そうするとブランド品を誇らしげに持つ日本の若者の行動パターンはいかに?? まだまだ景気が悪いといわれておりますが、まだ日本は元気な新興国!!ってことかもしれませんね。

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