2010.09.14

イタリアン・レストランで

1977年に発表されたBilly Joel(ビリー・ジョエル)のアルバム「The Stranger 」に入っている歌に「Scenes from and Italian Restaurant(邦題:イタリアン・レストランで)」があります。恐らくアメリカのどこにでもあるようなイタリアン・レストランでの様子を歌ったものですが、先日入ったイタリアンのお店がまさにそんな雰囲気のお店でした。

20100914_01メニューは壁に掛かっており、ワインは赤、白、3種類ぐらいかロゼぐらいのチョイスしかありませんが、ビールやご覧のウオッカとかは何種類もある、訳の分からぬバーを完備。なんとも意味不明のお店です。値段はともかく、メニューは過去40年ぐらい変更がないでしょう。

サービスも、30年前は若かったであろうオバさんがドンとパンを置いて行ったり、注文を取るのに“What do you want ?”、思わず“え?”と聞き返したくなるような雰囲気。我々だけでなく、隣のテーブルの家族連れ一行も同じような洗礼を受けていました。でも平気なんですね、「美味しい食事にはよいサービスは必要ない!」ってことなのでしょうが、確かに料理とか出し方は家庭料理そのもの。映画「ゴッド・ファーザー」に出て来るような山盛りのスパゲティーを平らげている様子は、見ているだけで太りそう。

勢いで17.95ドルのVeal Parmigiana with Eggplant(仔牛とナスのパルミジャーナ)ってのをオーダーしました。これは、うすい仔牛のカツレツとスライスした米ナスにチーズとトマトソースをかけてオーブンで焼いてスパゲティーの上に載せた、味だけでなくカロリーの方も濃厚なディッシュでした。スパゲティーも日本であまりお目に掛からない太さの太麺でアルデンテにはほど遠いのですが、どうやって調理をしたのか不思議な茹で加減でした。

20100914_02バーの壁には映画「ロッキー」の写真が飾ってあるなど、イタリア系アメリカ人ならではの飾り付けでしたが、マンハッタンの高級レストランにはない経験をさせてもらいました。

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