2023.04.30

面着

皆さんあまり聞かない言葉だと思いますが、トヨタに勤務している仲間や三菱商事の方が業務連絡で使われていて、「直接あって話す」意味なんだそうです。

寿司屋でよく聞く隠語と同じ雰囲気ですが、やはり情報伝達の中で社内用語ってのは使われて新入社員が覚えて行くんですね。

しかし面着とは良く考えた言葉だと思います。 (面)顔に着く?と言うのもダイレクト過ぎる表現かと思いますが、個人的にはこの面着はビジネス上、特に海外の方とは20分でも時間をもらえたら何時間移動してでもお会いするようにしています。

日本でもメラビアンの法則と呼ばれるように、メールや話す内容から読み取れるのは全体の7%で、対面で相手の口調や話し方からは38%、そして見た目が55%だったと良く言われますね。

これ、俗に見た目が大事とか就職活動をしている方へのセミナーとか一部が伝わっているようですが、実際にメラビアン教授のテストで内容は色々紹介されていますので検索してみてください。

7-38-55ルールとか聞かれた方も多いでしょうが、この面着では自分の意見のアピールするよりは話す事による相手の表情や、言い方(ためらいや迷い?)など集中して話すように心掛けていますし、特に外国の方ですと直接会って話した方が意味がよくわかります。

初めて1人で海外に交渉に出た際に、電話ではDon’t worry – ”心配するな、、”を繰り返していた方に直接お会いして、同じDon’t worryの言い方がイマイチためらっていたような気がしたのを昨日のように覚えています。 結論から言うと商談はダメでしたが(当時の私のようなガキの使いを送るぐらいのでしたので当時の社長は結論は予想していた中で、私への教育の意味もあったのかと思います)面着の会話の大切さを実感しました。

今ではビデオでのリモートでの打ち合わせも多くなりましたし、電話で話しているよりはかなり相手の様子も見えるようになりましたが、さすがに音声や画像からは仕草は見えても声のトーンなどもまだ見えませんね。

将来的に4K画像で相手の冷や汗や涙が見える?ようになるとまた違うでしょうが、、今まで通り面着での打ち合わせをしたいと思っています。

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