Big brother is watching you
ジョージ・オーウェルの小説Nineteen Eighty – Four (1984)が当時話題になりました。
ストーリーはそれまでは英国とよばれていた国がAirstrip Oneと言う国家に変わって、常に近隣の国との臨戦態勢の中で独裁者がその国民の全てを管理しているという設定でした。その独裁者はBig Brotherと呼ばれ、常に監視されている事から恐れられていました。 今の北朝鮮のような設定ですね。
最近はセキュリティーカメラが常設されるようになり、警察や関係当局が人や車の動きをモニターしています。 日本でもコンビニの店内に設置されたカメラや、高速道路などに設置されているNシステムなどの画像解析によって犯人の検挙に繋がったと言う話しもニュースで報道されています。
道路に速度違反を取り締まるためのオービスシステムなども導入されていて、ピカッと記念写真を撮られた方も多いかと思いますが、殆どの場合はカメラを通り過ぎると加速している車も多いです。 いずれにしても一旦速度を落とすわけですので、それなりの効果があると言えるかもしれません。
イギリスの都市部などですと、防犯カメラでモニターしている場所では犯罪件数が少なくなったと言うデータもありますので、防犯に役立っているのには間違いありません。
しかし、この画像データが防犯の域をこえて、個人プライバシーにまで入っているのでは?と疑問に思う人も多いようです。
今回ロンドン市で、渋滞や大気汚染を少なくするために市内に入る車に渋滞税のような方式で課金できるよう車のナンバープレートを読み取るシステムを使って、車とその運転手の情報を入手する事を検討しているそうで、それに反対する市民団体が活動を開始したと言う話しを聞きました。 まさに Big Brotherに見られていると感じるのでしょうね。
日本でもNシステムなどの情報がどのように使われているのか我々には公開されていませんし、個人のデータがビッグデータの一部としてモニターされているかと思うとイギリスの話し、、と言っている場合ではありませんね。 個人データの管理は政府などでしっかり管理してくれていれば良いのですが、間違っても流出するような事になっても困ります。 日頃から個人情報に関しては注意をしないといけないなぁ、と考えてしまいますね。