ロンドンの通勤事情
英国内でロンドン周辺から市内への通勤をする方が多く、特に電車を利用して乗車時間1時間、移動距離も50キロかけて通勤する方が普通です。
日本で通勤列車と言うと満員列車に立ちっぱなしを連想してしまいますが、昨日掲載したようにロンドン市内の地下鉄は狭い事もあり、日本と同様なベンチシートと手すりにつかまり立ったままでの移動ですが、遠距離となると横に3列2列の合計5席が進行方向に向かう状態で(反対方向もあります)着席するタイプが多く使われています。
日本の JRとは違い、地域ごとに運行会社が線路を使う権利を獲得した上での運行で、料金も安いとは言えませんが、昨日使った50キロの路線を1時間かけて移動しましたが、座っての移動は日本の満員の通勤列車の20分の移動よりはストレスも無く、周りの乗客も車内WiFiを使いスマホやパソコンを開いて仕事ができるほどユッタリしています。
昨日使った列車の編成で、この写真では分かりにくいですが、駅まで自転車で通って来る方が自転車と一緒に乗れる車両も完備されていて、ロンドンに到着後も自転車で職場に向かう方に対応しているのは面白いですね。
色々メリットはあるように見える鉄道での通勤ですが、デメリットとして日本に比べて料金が高いのと、遅れやキャンセルの多い事ですね。
昨日の往復切符の料金は、ロンドンでの地下鉄乗り放題の1日券がオフピーク料金で30ポンドですから5000円ほど。通勤定期ですと月に同様の地下鉄込みで600ポンドですから10万円!! 品川から横須賀に移動するのとほぼ同様な距離ですので同じ乗車時間1時間でも片道820円に比べるといかに高いのかお分かりになると思います。
通勤定期も日本ですと支給されるケースがほとんどですが、英国の場合には個人負担となりますので、毎月10万円が通勤費用としてかかるのは大変な金額ですね。 主な企業では他の地域とは違う賃金体制をロンドンの事務所で働く方には作り支給されているとは言え、年間120万円はかなりの負担です。
そんな中で、最近増えて来ているのがオートバイを使った通勤だそうです。しかし夏のいい気候ならともかくこれからの冬の時期は雨にでも降られたら最悪のコンディションですし、よほどのハードコアなライダーで無いと無理ですね。
最近のテレワークの普及で、ロンドンで働く人は在宅勤務が増えている理由も通勤事情にあるのかも知れませんね。