2022.09.29

Sinclair C5

昨日の投稿に続き車ネタですが、今回は1985年に英国で生産された電気自動車の話です。

電気自動車と言うよりは、今で言う電動アシスト自転車に近い車(3輪車)です。この写真をご覧になると良くわかりますが、車とは言え1人、、それも小柄な大人が1人やっと乗れるか??どうかの大きさで、実際にペダルもあります。

開発コンセプトは自動車と自転車のメリットを取り入れたそうですが、、カリフォルニアならともかく雨の多い英国ではヒットするはずが無いですよね。

重量は12vの鉛蓄電バッテリーを搭載しており、45キロほどだそうです。

1985年に発表された際には走行距離(最大30キロ)の少なさやスピード(最高25キロ)や安全面での問題が指摘されて、12000台生産され、わずか5000台しか売れずに工場は倒産してしまいました。

今なら、リチウム電源を搭載して、モータや制御系も見直せば走行距離は倍以上でしょうし、スポーツカーメーカーのロータスがデザインした車体も今見ても新鮮です。

発売するタイミングが40年近く早過ぎた例として取り上げられますが、発売当時は350ポンドで販売されていたそうですが、今では最低でも6000ポンドで取引されているようです。

ハンドルが膝の下にあったり、ブレーキも自転車のように握るタイプ。そして補助用のペダルもあったり、不思議な乗り物です。バッテリーの充電が少なくなっったらペダルで漕ぐ訳ですから、さぞ大人が3輪車のペダルを踏んで動いてるのは可愛らいしかったかも、、(この写真で左膝が上がっているのはペダルを回しているからです)

今日、エベントでコレクターの方が実際に走行デモをしてくれましたが、現代版の同様なモデルがあっても不思議では無いですね。

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