2022.01.03

今年のスポーツ界

日本では新年恒例の箱根駅伝が開催され、今年のスポーツエベントシーズンがスタートしました。

去年は世界的にスポーツ界でも何かとコロナ関連の話題が多く、開催の有無や規模などコロナ対策に振り回された年になりました。

今年はズバリ、”政治と金”の年になると思います。

来月開催される北京オリンピックに関しては、ご存知の通り、中国の人権などに対して欧米各国が政治的なプレッシャーを与えていますが、残念ながら今年は政治のスポーツへの介入が多くなりそうです。政策としても、スポーツギャンブルの合法化などもさらに進むかと思いますし、ギャンブル先進国のイギリスでは年末年始に見るコマーシャルはほぼギャンブル一色です。 

アメリカ国内各州ではマリファナの合法化と同時にスポーツギャンブルの合法化の政策が大きく動き始めていますが、これは2つ目のポイントの”金”に係るポイントの1つです。

2021年の年末ゴルフ界を騒がせたのはLIV Golf Investmentのツアー構築ですが、この元になっているのはアラブのARAMCOという石油開発と投資をする企業の出資です。 ARAMCOは我々一般消費者にはにはあまり関係無いブランドなんですが、F1のメインスポンサーだったり、看板を目にする方も多いかと思います。

我々の業界最大手のIMGも創業者のマコーマック氏が亡くなった後に、アメリカの大手タレントエージェンシーのウイリアム・モリスに買収された後に、投資ファンドのSilver Lake groupにまとめて買収されるなど、投資の対象として動き始めてしばらくになります。

ARAMCOも同様な考えで、LIV Golfへの出資など、巨額の資金力と金融関係へのノウハウなどをスポーツ業界に持ち込む事で更なる巨大ビジネスに向かって行くようです。

IFと呼ばれている各スポーツの総本山にも投資ファンドの資金と経営の手が入ってきても不思議ではありませんし、びっくりするような発表があるかもしれませんね。

もう1つ特記するとすれば最近の環境問題などの継続性のテーマであるSDG’sかも知れません。スポーツにおける男女の差や、環境に対する配慮など、一段と進む年になるかと思います。 そろそろ日本のスポーツ業界も環境に対する考えをもっと実現に向けて動く年にもなるかと思います。 

北京オリンピックでは、オミクロン株への対策なども新たに問題提示されていますが、アスリートのためにも無事終了し、良い2022年をスタートしてもらいたいと思います。

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