2017.09.26
Freedom
アメリカのバイクメーカー、ハーレーダビッドソンの名前は、バイクに興味の無い方でもご存知だと思います。 マーケティングのお手本のような戦略で、顧客層を捕まえて来ていたのですが、近年そのコアのユーザーの高齢化でバイク離れが進んで来ているそうです。
ハーレーのマーケティングでは、必ずFreedom、すなわち自由と言う言葉が使われていますが、型にとらわれない、悪く言えば時代遅れのフィロソフィーを貫いて、ユーザーにアピールして来ました。
現在アメリカの人口セグメントの中心は20歳〜34歳なんだそうですが、その連中は手元にあるスマホがメインで、Freedomに関しては共鳴するものの実際にはひと昔前のエンジニアリングのバイクにはまず興味は無いようです。でもテレビの番組でカスタムバイクの世界が紹介されたり、まだまだマーケットとしては価値があるとの事です。
そこで、老舗ハーレーが打ち出したのが、モデルチェンジした新型。 ちょっと見た感じでは、どこが違うのか分からないでしょうが、先日のNYタイムスの記事では、パーツの数を50%削減、フレームの強度が34%アップなど、やっと普通?になって来たようです。
例えば、使用されているショックアブゾーバーは、この業界では一番の日本製のSHOWA社の物が採用され、今まで使われていたアメリカのMenasco社の製品が姿を消しました。蛇足ですが、このMenasco社はアメリカでは航空機のランディングギアを作っている会社だそうで、そう言うのに拘っていたのですね。
進化したFreedom作戦、ブランド力だけに頼らない、製品重視の考えが成功するのか? 楽しみですね。