2016.10.13
これは?
先週末、鈴鹿で開催していたF1にご招待いただきました。ピットウオークのチャンスもあってカメラ小僧をやっていたのですが、ちょっと気になったのがこれ。何かわかりますか?
F1では、レース中にピットに入りタイヤ交換を行いますが、このピットストップと呼ばれる作業はストップしたマシンをリフトアップ、そして4本のタイヤを交換して車をジャッキから下ろして送り出す一連の作業が行われます。
その所用時間は静止した状態からの最短時間は2秒を切る記録があるようです。いちにぃ、って数える前に終わってしまうのですから、すごいスピードです。
マシンをミリ単位で停止させ、メカニックの作業に一番無駄の無い動きを研究し、そしてタイヤやメカニックの位置もミリ単位で研究するんだそうで、ジャッキの係が2名、タイヤ一本につき3名、その他総勢20名のメカがサポートしていて、そのタイヤ担当が使っているのがこの窒素ガスで駆動するインパクトレンチです。これでホイルナットを緩めたり、取り付けを瞬時でこなすマシン。昨シーズン、メルセデスチームはヘリウムガスを使って少しでもアドバンテージを取ったとか(今年のシーズンではルール変更で使用不可)言われてるほど、、
よく見ると地面に黒いマークをつけて、このレンチの設置場所を決めてますよね。
当然固定するナットも特殊な構造でこのレンチが押し込まれると作動するようになっているだけでなく、ネジ溝も少ない回転で固定される最低限しか切っていませんし、チームによってはなんと3回転で固定するように設計しているとか。