Royal Wedding
英国だけでなく、世界中の話題は10日後に行なわれる4月29日(金)の英国のウィリアム王子とケイト・ミドルトン嬢との結婚式です。
英国皇室は今のエリザベス女王の祖父にあたるジョージ5世(1865~1939)の頃までは、かなり閉ざされた存在だったそうです。それまでの英国皇室の結婚式は外部には公開どころかプラベートな式だったそうですが、エリザベス女王の父君であるジョージ6世(1895-1952 ) の結婚式からウエストミンスターで行なわれるようになり、エリザベス女王の結婚式の際にはニュース用の映画が撮影されたり、エリザベス女王の妹のプリンセス・マーガレットの結婚式からはテレビの中継がされるようになり、世界的なエベントになりました。結婚式後にバッキンガムパレスのバルコニーで国民に手を振るのもこの時からだそうです。
このような開かれた皇室のアイデアはジョージ5世のアイデアだったそうです。ロシア皇室が1918年にロシア革命(The Bolsheviks)により家族全員処刑されたのを目の当たりにして、国民に愛される皇室、開かれた皇室を目指して皇室の結婚式などオープンにしたり。初めてラジオを使って国民にメッセージを送ったりして、皇室のPR活動の先駆者だったわけですね。
英国にとっては、今回の”Royal Wedding”は絶好のビジネスチャンスとも考えられており、ミドルトン嬢の服や靴だけでなく、婚約指輪のコピーがアメリカで飛ぶように売れているとか。結婚式の音楽が一躍ベストセラーになったり、ウエディングケーキのメーカーやブーケのデザイナーに至るまで世界中からこれを機会にオーダーが入るわけです。アメリカのネットワークも連日特番を組んだり、ミドルトン嬢とウイリアム王子の出会いのドキュメンタリーを制作したり、大騒ぎです。
こういう時に活躍するのが、皇室に詳しい作家や知り合いの方達です。普段は皇室関係のリサーチや本を書いている方が多いようですが、ドレスの専門家やら、Protocol =式次第とでも訳すのでしょうか、皇室のしきたりの専門家、軍隊の音楽や行進のエキスパートなど多くの専門家達がテレビに毎日のように出演しています。
日本の放送でも日本人の方で皇室に詳しい方が中継のお手伝いをされるのでしょうが、普段はどういうことをやられているんでしょうね。
写真は、話題の結婚式の招待状です。震災のこともあり、私は前もってご辞退しておきましたが、、、 因みに結婚式のドレスコードはユニフォーム、モーニングもしくはラウンジスーツだそうです。イギリスの名門パブリックスクールの連中は日曜にはかならずモーニングを着用するそうですが、こういう伝統は真似できません。