パリ航空ショー
6月20日から26日までパリ航空ショーが開催されていました。 Le Bourget (ル・ブルジェ)と言うパリ北部に位置する会場で行なわれるのですが、イギリスのファンボロ・エアショーと並んで恐らく世界最大の航空ショーです。 世界各国の航空関連のメーカーや、サプライヤーだけでなく、各国の空軍なども参加して、最新技術を搭載した飛行機が展示やデモンストレーションフライとが行なわれる、飛行機ファンだけでなく、多くの方が訪れるエベントです。
このLe Bourget と言う場所はかつてリンドバーグが初めての大西洋横断飛行で着陸した場所で、大きな航空宇宙博物館もある飛行場です。パリの美術館めぐりも良いですが、時間があればぜひ訪れる価値はあります。
今年は世界中から2100社あまりの会社が参加し、地元のエアバスや、ボーイングと言った世界を代表するメーカーだけでなく、聞いた事のないような会社も自社の製品を持ちこんでセールス合戦が行なわれる事でも有名です。
今回の展示やテーマを見ていると、太陽光発電をエネルギーとして飛ぶ飛行機や、代替燃料の展示など環境問題に業界が向かっている印象を与えてくれます。グリーンエネルギーと呼んでいるようですが、再生可能なエネルギーへの移行をしようとする各社の姿勢が時代を反映しているんですね。 こう云う航空ショーは環境団体からも無駄だと反対される事も多かったのですが、やっと業界全体が変化してきました。 今年は展示会場のために設置していた発電機を外部からの電源供給を受ける事で二酸化炭素の排出を押さえたとか、メディアリリースでも大きく取り上げていました。
写真は太陽光発電のみのパワーで26時間飛行をした記録を持つSolar impulse(ソラーインパルス)の画像です。翼長はエアバスの巨大なA380と同規模の63.4mですが、重量は1600キロだそうです。