自動車雑誌「NAVI」の休刊に思う
最近、雑誌の休刊のニュースが目につきます。先日も「NAVI(ナビ)」(二玄社)が4月号(2/26発売)で休刊というニュースを見ました。自動車好きにとっては寂しい限りですね。
自動車雑誌は海外出張には必ず持参して機内での楽しみにしております。こちらは「GENROQ(ゲンロク)」(三栄書房)ですが、自動車雑誌のなかでもちょっと変わってます。まず体育会系というか競技・レース好きなオーナーの好むような内容が多いことや、海外の情報がかなり早く記事になることです。
あと、編集者の考えでしょうか、この手の自動車雑誌の取材とかではテストと称して内緒で高速道路を深夜に走って記事にしてましたが、GENROQはちゃんと富士スピードウェイとかを利用する“合法的”な取材態度が立派です。うまくチューニングをするショップとか輸入代理店の協力を得ているとはいえ、金銭的にも厳しいところはあるかもしれません。
よく車好きの仲間の話題でXXX社のテストドライバーが何処そこで300キロ出して検挙されたとか、あげくの果てには事故を起こしたことも聞きますが、自動車業界もそういう雑誌には広告出稿を控えるでしょうね。あと、内容も、高級時計の特集があったり、“大人の趣味”的な要素が多いのもよいですね。
しかし、若者の車離れとともに本当の自動車雑誌が少なくなって行くのが残念です。こういう趣味の雑誌はインターネットにやられているといわれております。自動車の情報は雑誌よりも各メーカーのサイトを覗いた方が早いわけですし、オーナーの方も自分のブログで自慢やら、問題点が指摘されたりしております。最近のメーカーのサイトは購買シミュレーションは当たり前にできますし、買うつもりもない車でもオプションとか色の設定をして楽しんでいるバーチャル・オーナーも多いそうです。
今後、自動車雑誌が残るためには自らのサイトを充実してネットでの動画配信などYouTubeなどの動画配信サイトとの差別化が必要かと思います。自動車メーカーも自社のサイトに来て貰うポータルの拡充は最優先しているようですし、チャンスはあると思います。