2010.12.19
MetLife Alico 飛行船
スヌーピーのイラストが入ったMetLife Alico(メットライフ・アリコ)の飛行船が東京上空を飛んでいました。最近はこういうキャンペーンに飛行船が使われるケースが多いですね。
日本でこうした商用飛行船の利用が再開したのは、1969年のことだったそうです。 今でも覚えてますが、日立キドカラー号として飛行船が飛行する姿を学校の校庭から見たことは非常に印象的でした。調べてみたら当時の機体 JA1001は中古品で、アメリカのタイヤメーカー、グッド・イヤーが製造したものだったそうです。
翌年の4月に台風影響で駐機中に吹き飛ばされるのを防ぐため、エンベロープ(船体気嚢:ヘリウムガス袋)という風船本体をリップパネルと呼ばれる緊急用のガス放出装置を使ったのが最後で、ガスを抜かれた飛行船は二度と飛ぶことはなかったそうです。
アメリカPGAのゴルフトーナメントや、大きなフットボールのエベント、自動車レースには必ずといってよいほど現れるこの手の飛行船ですが、テレビ中継の空撮画像を送るバーターとして下からスポンサーの名前が入った機体の画像を収録し、アナウンサーが“この画像は○○社の飛行船が撮影しています”などのコメントを流します。
広告手段だけでなく、重いモノを移動する手段として巨大な飛行船が開発されたり、昔の飛行船での豪華な旅を再現しようとする会社もあるそうですが、太陽光発電とかを上手く使ってエコな交通手段として使える可能性があるでしょうね。