海外旅行中の病気のトラブル
海外で病気や怪我をしたら大変ですよね?と良く聞く事があります。 私の経験から申しますと、治療が受けられれば日本で治療を受けるよりは良いと思います。
日本の医療は保険制度の事もあり、医師の方には失礼かも知れませんがポイントを稼ぐための治療に重点をおいて、治療オプションを少なくされているような気がします。 患者側にも問題があるのですが、治療に対するディスカッションもほとんど行なわれずに、医師に任せっきりと言う事もあります。
この画像は今回の海外旅行中に急に歯が痛くなり、現地の歯科医に診察してもらった際に撮影されたレントゲン写真です。
歯科医によると、日本で神経を抜く治療が完璧でなかった為に歯茎で炎症をおこしていると言う診断でした。 しかしもっとビックリしたのは画像の右の歯の下の部分に写っている真っ直ぐな物体を見つけました。これは神経を取る際に使用するリーマーと言うドリルの一種が折れてそのままにされているモノが写っているんですね。
この治療を受けたのは20年以上前の事ですので、当時は折れたドリルを残すのは最善の処置だったのかもしれませんが、定期検診では何も言われなかった方が問題かもしれません。 まさに痛くなって通院して来るのを待っていたのでしょうか?
日本の医療保険(社会保険)は、世界的に見ても「ゆりかごから墓場まで」と言われているイギリスについで2番目と言っても過言でないほど良い制度だと思います。しかし医療機関は保険点数が上がる治療に進んでしまい、今回の例のように予防とか患者が本当に必要とする治療ができているのか疑問に思ってしまいます。
社会保険の進んでいるイギリスでも、政府の保険だけでなくそれなりの保険に加入してプライベートメディカルと呼ばれる「保険適用外」の治療をする医療機関も多く、会社でも社員に対してそのような治療が受けられるような特別な保険を雇用条件の一つとしてオファーしている場合もあります。 日本では、歯列矯正や眼科のレーシックなど保険適用外の治療も行なわれているようですが、イギリスと同様な制度があれば、医師や関係者も客、いや患者の方も良い医者を選べて、納得の行く治療が受けられるかもしれません。 当然費用の事もありますが、トラブルを考えたら徹底的に治療して頂く方が良いと思います。
いずれにしても緊急医療に関して言えばアメリカは最高の場所だと思います。しかし治療費用はそれなりに高価ですので、旅行保険は忘れずに加入された方が良いですね。
今回は治療にかかる時間やスケジュールの関係で治療は受けずに診察と医師とのディスカッションだけで終わりましたが、スケジュールが許せばアメリカで治療を受けたいと思っております。