2013.02.27

ニュース報道

20130227エジプト、ルクソールでの熱気球の事故の報道を聞いて、ご家族の方の事を思うと心が痛みます。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

しかし海外でこのような事故があるとまず邦人が巻き込まれたかどうかの報道が約束されたかのように流れます。 おかしな話しですが、報道規制をしたのでは無いかと思わせるほど同じ内容の報道が流れ、ツアーを企画した旅行代理店の社長が謝罪会見をして頭を下げる映像がテレビの画面に流れるわけです。 日本メディアのまず旅行代理店の責任を追求して、そのお詫びを取材する事に不自然さを感じてしまいました。

当然ツアーを企画した側の責任もそうですが、海外のニュースではまずこう云う謝罪を追っかける記事は見かけません。 謝れば済む話しでは無いのですが、日本の国民性なのか?、はたまたメディアの体質なのか? 旅行会社がツアー参加者の命まで保証しているならまだしも、謝罪会見を見ながら考えてしまいました。

海外のメディア、例えば今回同様に被害者の出たイギリスのBBCなどでは、まず原因の取材が徹底的に行なわれ報告されていました。 日本では「他の外国人」としか報道されていませんでしたが、 BBCでは香港、日本、フランス、ハンガリー、イギリスなど細かく報道されています。 日本人は邦人以外の事は気にならないのか? と思われてもしかたが無いですね。

因みにBBCによると、着陸時に係留するためのロープが燃料パイプに引っかかり抜けて3m位の高度で発火したとの事でした。 パイロットとイギリス人乗客などその高さから飛び降りて軽い怪我で済んだようですが、抜けたパイプから漏れたガスが引火して猛烈な火力で気球が暖められ急上昇と同時に気球自体(エンベロープと呼ぶ)に引火して高度数百メートルから落下したとの事でした。

消火作業もせずに逃げたパイロットから事情聴取があると思いますが、BBCと同じ取材をしている日本の各メディアは国内の旅行代理店の謝罪だけに気を取られる、、いつもの事ながら、日本のニュース報道を見直して欲しいです。

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