2010年 年頭の挨拶
昨年は“チェンジ”の年でした。経済環境が激変し、100年に一度の不況とかいわれて、我が社のお取引先にも倒産してしまう会社がありました。しかし、そのなかでも環境問題とか経済構造、弁当の値段とか、政治など、チェンジしなかったのはないかもしれません。
我が社にとってもいろいろなチェンジがありました。また、提携会社ビデオプロの新旧交代もありました。
我が社も昨年から2011年をめざして、2年かけてワークスタイルやビジネスモデルをチェンジして参りましたが、今年2010年は、それを実現させる年です。
今年、私が目標とする言葉は、“How” です。
すこし前にアメリカの機内誌で読んだのですが、1981年10月15日、MLBアメリカンリーグのプレイオフ「オークランド・アスレチックス対ニューヨーク・ヤンキース」の第3戦、アスレチックスの0勝2敗でむえた、もう後がないホームゲームでの話です。当時は球団マスコットやチェアリーダーもいない時代で、球団から雇われていたのは応援団長のKrazy George Henderson(レイ・ヘンダーソン)だけです。小さな太鼓を手にしてスタンドを駆け回り、大声を張りあげていただけですが、彼はこの日のために、あるアイデアを温めていたのです。話が長くなるので結論をいいますと、その日、世界で初めてウエーブがオークランドのコロシアムで実施されたのです。誰も知らない、やったことがないことを一人の人間が満員のスタジアムで実施したわけです。まさに、 How !!の世界です。
皆さんも覚えていると思いますが、英語を最初に習ったころ4Wと1Hって勉強しましたよね。When,Where,Who,What and How。そのHowです!
UCLAのバスケのコーチでJhon Wooden(ジョン・ウッドン)というひとがいました。ウッドン・コーチがいつもいっていたのが、 Its not what you did but how you did it!って言葉です。何をしたかでなく、どうやって成し遂げたか!っていつも選手達に問いかけていたそうです。
How、すなわち何処に、なぜ、何時、何をっていう行動パターンから“どうやって”っていう思考パターンへの変化です。
よく営業の皆さんから競合他社の動向とかを教えていただきます。あのサービスをこんな値段でやっている、あの番組がこういう値段で売られているとか、“隣の芝は青い”そのものですよね。しかし、よく考えていただきたいのは、そういう連中が“どうやって”売っているのかです。我が社のマスターズ(The Masters Tournament)同様に、他社でも自らの商品のHowを持っているわけで強いのです。
昨年、多くの人に見ていただいた格闘技のネットの中継、これはWhen,Where,Who,Whatって誰でも入手できる情報をHowを使って実現させることができました。Howがあったからこそ、営業の皆さんもクライアントに話ができたわけです。How to do it? 、How can I help you?, How much? How do we get there? How long does it take? とかではなく、単純にHowって考えてみてください。仕事だけでなく、私生活もきっと変わると思います。
ナイキのスローガンで、Just do itってあります。現在、ナイキはタイガー・ウッズ騒動でそれどころではありませんが、Just do it って、仕事をしてればよい!って考えるかもしれませんが、コカ・コーラの魚谷さんの本に書かれているように、成功する企業は実は現場が強い!! そうです。社内、社外でひと工夫、Howをすることで2010年を乗り切って、我が社のウエーブを起こしたいと思います。