2011.01.31

寿司と柔道 その2

20110131いきなり「おにぎり」の写真をごらんになって何事か?と思われた方も多いかと思います。

最近はコンビニでの定番メニューになっているこの「おにぎり」ですが、海外ではまだ“SUSHI”のような認知度がありません。成田空港の売店でのスナップですが、遠慮気味にRICE BALLと書かれてあります。

話はいきなり変わって1980年の全米オープンゴルフ。青木功とジャック・ニクラウスが4日間同じ組でラウンドしただけでなく最後まで優勝争いをし、ニクラウスが優勝、青木が2ストローク差で2位という日本のゴルフにとって歴史的なメジャー大会でした。その頃は当社は全米オープンの放映をNHKと一緒にやっておりました。30年前ですから私も20代で、ニューヨーク支社に勤務しており、ニューヨークの隣のニュージャージー州のBaltusrol(バルタスロル)Golf Clubで行なわれたこの大会にはコーディネーター兼運転手としてお手伝いをさせてもらっていました。

大会期間中、青木さんの宿舎への送り迎えや食事のお手伝いをさせていただいたりしていたのですが、毎日ニューヨークで必ずこの「おにぎり」を手配して中継スタッフの方のお昼ごはん用に手配をして届けていました。青木さんも毎日ゴルフ場の中継施設に練習の前に立ち寄られてこのおにぎりをつまみながら雑談をしてリラックスされてました。

確か試合3日目だったと思いますが、青木さんから「英語で『おにぎり』って何て言うんだ?」と突然質問されました。「ジャック(ニクラウス)に持って行って、“Rice PushI”だと言ったら、“????”だった」とのこと。ラウンド中に青木さんがニクラウスにこのスタッフ用の「おにぎり」を勧めている風景を想像するだけでも笑ってしまいますが、青木さんも真面目に「おにぎりはライスをプッシュして作るだろ?」と“Rice PushI”に至った話をしてくれました。あの戦いの最中にああいうことが言えたのも青木さんらしいいところなのかもしれません。

さて、“Rice PushI”ならぬ“Rice BallI”に話を戻しますが、最近ロンドンやニューヨークでは「弁当」ならぬ寿司と“BENTOI”がブレイクしてます。そこで日本のコンビニでも見るパッケージングをされた“RRICE BALLI”たちがカウンターに並んでます。さっそくひとつ購入していただくと、、何と“酢飯”で作ってありました。おそらくお米だけの味では満足されないんですね。

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