岩田禎夫さん
先日マスターズの解説でおなじみの岩田禎夫さんを囲む会に行ってきました。
青木プロを初め、岡本綾子プロなど男女プロゴルファーだけでなく、ゴルフ記者やテレビ関係、ゴルフメーカーの方が多く集まりました。 さすがにマスターズの取材を40年続けられて来た方ですので、日本の海外ゴルフ取材第一人者としての貫禄でした。
この囲む会の発起人の一人、石原慎太郎東京都知事も参加されて祝辞を言われておりましたが、石原知事は立候補する前に当社のゲストでマスターズ観戦にいらしていただいた事もあります。今回の発起人になっている理由は岩田さんとは湘南のヨット仲間と言う関係と、岩田さんが一級下という学生の頃からのお知り合いのようです。
上のバナーには「マスターズ、栄光と喝采の日々」出版記念パーティーとありますが、じつはこの本、23日に発売とかで、若干フライング気味のところもありましたが、40年取材されて来た岩田さんの書かれた本ですから、今から楽しみにしております。
去年のマスターズが、岩田さんの取材40回目になるマスターズと言う事で、マスターズ・コミティーからも特別表彰されました。間違いなく日本人トップです。 しかし私も35回勤続ですので、あと5年で岩田さんを追い抜く事ができると思っていたところ、今年も岩田さんは取材ではありませんがマスターズに行かれるとの事。 日本人最長記録はまだまだ待たないと!!
パーティー開始の際に、岩田さんやマスターズの古い写真がオーガスタの放送で使われている音楽をバックに流れていました。 その中で、昔のプレスの施設なども写っていて、なつかしかったです。 私が最初にマスターズに行った頃は、プレスルームは航空機のハンガーに使われているようなカマボコ型の建物でした。 当然パソコンなどは無く、アメリカの記者たちはポータブル・タイプライターを叩いて、初期型のファックスのような機械を電話機に繋いで原稿を送っていた風景が印象的でした。 その機械もファックスや、今ではパソコンの繋がれたインターネット回線に取って代わり、当時のカメラマンが現像をして、プリントした印画紙を伝送していた部屋も無くなりました。 試合のデジカメで撮影された画像はパソコンで編集してオンラインで編集部に送られています。
私も当時依頼を受けて、オーガスタから日本の新聞社のデスクに電話でスコアーを送った事もありましたが、早朝にいかに朝刊に間に合うタイミングで最新のスコアーを流すのか、はたまた夕刊なのか、、インターネットで動画まで見れてしまう事を考えると35年の技術の進歩には驚くばかりです。
おかげさまで当社もTBSと一緒に37回に渡って中継をして参りました。最初は「衛星中継」とかサブタイトルが付くように、当時の KDDの国際衛星回線を使い放送していましたが、現在は光ファイバーを使って当然ハイビジョン映像をお届けしていますし、インターネットでの配信などもやるようになり携帯電話でもハイライト映像がご覧になれるようになりました。
40年後のマスターズはどうなっているか?想像すると楽しいですね。 視聴者の方が見たいプレーヤーに付いてそのホールにいるような感じで3D映像を楽しんだり、選手がカメラを付けていてライの状況も分かったり、それを携帯ターミナルやひょっとして、頭脳にそのままイメージを送っているかも知れませんね。